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小児科責任者のインタビュー [ソマリアに緊急支援を]

栄養失調罹患率が高止まりしているソマリア南部・中部の広範にわたる地域では、
現在も続く紛争が、
国境なき医師団(MSF)のような国際援助団体がフル稼働で活動するのを困難にしている。
MSFが活動できる場所では、
緊急援助を必要とする人びとがあまりに多く、医師が計り知れないプレッシャーにさらされている。

今回インタビューに答えているファイザ・アダン・アブディラフマン医師は、
イスタルリン病院の小児科の責任者である。
この病院はMSFが2006年1月から活動してきた施設で、インタビューは8月30日に電話で行われた。

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容態が危機的で医療上のセカンド・オピニオンが必要な子たちには、
私たちは遠隔医療でナイロビ勤務の小児科医とコンタクトをとっています。
私たちは昨年12月からグリ・エル市とナイロビの間でリアルタイムの診療を行っており、
これまでのところ、結果は良好です。

小児患者の大半は授乳期の子ども
私はイスタルリン病院の小児科の責任者で、14歳までの子どもを扱っています。
現在、活動の中心は、この病院に来る大勢の栄養失調児への対応です。

ここで治療を受ける子どもは重い病気にかかっています。
今日はまだ午後3時だというのに、入院した子が70人もいるのです。
この子たちは自分では薬をのめないほど病気が重い子たちです。
外来部門にも大勢の患者が来ています。

今回の干ばつ以前には、
栄養失調でこの病院に来る患者は20%未満だったのですが、
いまは50%に近くなっています。
また、栄養失調によって、いろいろな病気に罹患しやすくなり、
子どもたちの多くは水様性下痢と肺炎にもかかっています。
他の疾患や合併症、例えば、はしかや、腎臓や心臓の疾患なども見うけます。

私たちが治療している子どもの多くは、ごく幼い、授乳期の子どもたちです。
母乳は、赤ちゃんが感染に打ち勝つために必要な、命にかかわる抗体を含んでおり、
これなしでは赤ちゃんは身体を守る術がありません。
しかし、ここでは母親たち自身も食べ物がなく、
結果としては母乳を出せない状況にあるのです。
つまり、子どもは母乳を飲めず、病気に対して弱いままなのです。
私たちはほぼ毎日、その結果を目の当たりにしています。

潰瘍、細菌感染、肝臓疾患、カラアザールが子どもを襲う
現在わたしたちが治療している、ある患者の話をしましょう。
7歳になるビシャアロは具合がとても悪くなってから、この病院に連れてこられました。
ビシャアロは衰弱して、潰瘍が体じゅうにできており、
それもすべて細菌などに感染して炎症を起こしていました。
ビシャアロは肝臓に疾患があり、重度の貧血にかかっていたほか、
検査をしたところ、カラアザール(内臓リーシュマニア症)にもかかっているとわかりました。
これはサシチョウバエが媒介し、治療を受けなければ死に至る病気です。

私たちは即、ビシャアロの治療にかかり、薬を与え、輸血も始めました。
ところがそのとき、ビシャアロの鼻と口から出血が始まったのです。
失った血液があまりにも多かったため、2回めの輸血を行わなくてはなりませんでした。
ビシャアロはいまよくなってきていて、出血も止まりました。
私たちはみな、ビシャアロが全快して家に帰れると高い期待を寄せています。

最大の課題は受け入れスペース
私たちは現在多くの試練に直面しています。
あまりにも多いので、実際のところ、私が全部列挙したら1日かかってしまうでしょう。
ここには、通常、子どもが病気になると伝統的な治療を選んでいる親も来ています。
伝統的な治療法の医師は、子どもを治そうと子どもの皮膚を焼いたり、切ったりします。
こういった処置を受けた傷は細菌に感染して炎症を起こし、
こうした子どもはもともと免疫機能が十分に発達していないために死んでしまうか、
あらゆる種類の感染症にかかったひどい状態で、私たちのところに来るのです。

親の中には、治療が完了する前に子どもを病院から引き離し、
状態がさらに悪くなってから戻してくる両親もいます。

なによりもいまは、スペースが最大の問題です。
私たちは現在、
私がこの病院で働き始めてから最も多くの患者を治療していて、場所が足りません。
受け入れ許容量を超える中、
私たちは常時栄養失調患者を結核やはしかの患者から離しておくために手を尽くしています。
これらの患者を一緒にしてはならないのです。

このような大きな試練にかかわらず、多くの命が助かっています。
私たちは、助けがなければなくなっていた、これらの子どもを助けることができているのです。
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グリ・エル市で増えつづけるニーズに対応するため、
MSFは移動栄養診療の運営を開始し、集まった避難民に対し、
複数の地点で水と救援物資を配布している。

2006年1月以降、
MSFはグリ・エル市内の、ベッド数80床のイスタルリン病院で活動している。
当院は成人と小児に外来診療を行うほか、
小児科病棟1棟、婦人科病棟1棟、手術室1室、外科病棟1棟を含めた入院部門を備えている。
ガルグドゥード地方ではまた、MSFはドゥーサ・マレブ市とヒンデルで診療所を運営している。

MSFは1991年からソマリアでの活動を続けており、
現在は8つの地域で無償の医療を提供している。
1400人以上のソマリア人スタッフと、ナイロビに駐在する約100人のスタッフが、
南部および中部の9ヵ所で、無償の一次医療、外科手術、栄養治療を提供するほか、
避難民のための援助活動として、医療提供、水の供給および救援物資配布などを行っている。
また、MSFはソマリアからの難民に
ケニアのダダーブ(ダガレイ・キャンプとイフォ・キャンプ)とエチオピアのリベンで医療を提供している。


※国境なき医師団(MSF)のホームページより

  国境なき医師団(MSF)は、非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体です。
  危機に瀕した人びとへの緊急医療援助を主な目的とし、
  医師、看護師をはじめとする約4,700人の海外派遣スタッフが、
  約2万400人の現地スタッフとともに世界64ヵ国で活動しています(2009年度)。

  国境なき医師団:http://www.msf.or.jp/news/2011/08/5285.php

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今、私達に出来る事をしましょう。

「今、出来る事を真心を込めて繰り返して行く。」

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庭野日敬氏の目指した明るい社会づくり運動のホームページはこちらです。
                      http://www.meisha.me/
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